hideringoerの日記

Essay,もしくは随筆

国会議員雑感

国会議員が戦争をして北方領土を取り戻さなけばならんだろう、という趣旨の発言をした。この議員はなぜビザなし訪問団にさんかしたのだろうか。
始めからその種の発言をするつもりで行ったのだろうか。
よくわからないのは、酒を飲んで酔っていた状態での発言だったという。
このような議員が存在することができるのは何故だろう。彼がそのようなことを率直に言ってくれると期待している人々が彼に一票を投じたのだろうか。
そうだとすると、日本に投票権をもっている私たちは、少しテレビをみることをやめて、なぜ彼が問題解決の手段に戦争を選んだのかを熟考しなければならないだろう。

帰国後の印象

長友選手が1年くらい前に、帰国後の日本の印象を語っていた。猫背で暗い人が多い言っていた。
さもありなん。例えば、中国の様子をテレビで観ると、若者が多い。そのためか活気が画面からつたわってくる。
長友の印象はその通りだと思う。
このような印象をを日本人も感じてはいるのだろうが、あえて口にすることもないと内心思っているのだろう。しかし、若者が少ないことは客観的にはわかっていたことではないだろうか。

あじさいの季節

ここ何年かあじさいの花のいろ、紫や薄青色の組み合わせの妙に目を集中させたことはなかった。3年になるだろうか。A市の家の門から玄関までの3、40メートルほど歩くその左に緑の葉の中から私の腰のあたりにてを伸ばそうとするあじさいがあったのだが、きょうじっと目が合ったK市のあじさいほどその色は目に浮かんでこないのだ。

A市の家は祖母が元気でいたころはすみずみまで母が箒ではき、午前の空気のちからがのこっているあいだに母が祖母の二枚重ねの綿布団から真ん中がしわになったシーツをさっとはがして洗濯。竹竿にそれを干すのがはやいかあたらしい白いシーツを敷きなおすのが早いか。私がその祖母が休んでいる座敷にはいるとき、その座敷の空気は引き締まった音を水平に白く響かせていた。

今思えばその18年くらい前のあじさいが迎えてくれた玄関は安心と誇りを思い出させてくれたのだ。